『君と生きる 大阪公演』レポート

 世界に激震の走った令和2年。そんな一年の締めくくりのライブとなる『君と生きる』大阪公演が2020年12月25日にZeppNambaで行われた。


 本公演は2020年11月18日にZeppDiverCityにて行われた3周年記念ライブで発表されたものであり、その約1か月後の大阪公演はクリスマス当日に加え、平日とあって参加するファンにとってもシビアなスケジュール。


 しかしながら、当日の会場は本年初となる大阪でのライブを待っていたファンで埋め尽くされ満員での開催となった。


 そんな大阪公演は東京公演と同じく、小野寺梓の儚いポエトリーで始まるのが印象的なオープニングムービーが流れた後に、ファン待望のアイデンティティが流れ、ライブがスタートした。


 大阪公演でも東京公演と同じセットが設営されており、舞台前面の白い幕、移動式のモニターは健在。 


 新型コロナウイルスの影響により 客席の制限が設けられた会場では移送費や人件費を考えるとこの大掛かりなセットを大阪まで移送するのは明らかに赤字となっていると思われるが、最上のライブを届けたいという運営側の心意気を感じる。


 アイデンティティに続く2曲目は『闘う門には幸来たる』。東京公演と同じセトリ構成かと思われたところで3曲目に流れてきたのは『untune』で予想外の展開。  東京公演で約1年ぶりに復活した曲を序盤の3曲目に持ってくる、まるで観客を挑発するかのような攻めのセトリ構成に会場は大いに盛り上がる。 


 『untune』に続いては『共に描く』、『白祭』といった曲ごとに印象がガラリと変わるナンバーが続く。


 メンバーにとっては表現力を要求される難しいセトリの流れてではあるが、成長著しい西野千明がダンスでの姿勢の美しさ、やさしい歌声、華やかな明るさと曲に合わせた多彩な表情とパフォーマンスで魅了する。 

(PHOTO by すーさん)


 その後も『清涼飲料水』、『セルフエスティーム』、『Whatever happens,happens.』、『パーサヴィア』といった白キャンの個性を象徴する曲が続き、観客に息をつかせない。  


 そんな流れに続いて聞こえてきたのは『モノクローム』。本曲はデビュー年の2017年12月25日に初めて披露されたもの。クリスマスが大好だと公言している三浦菜々子の情熱のロングトーンが聖夜の会場に響き渡る。


 そして立て続けに『らしさとidol』が披露され、更なる進化を遂げた白キャンの歌姫の真髄が如何なく発揮される。

(PHOTO by すーさん)


  暗転を挟んで始まったのは『ルーザーガール』。今回が2回目の披露となるのだが、全体的にブラッシュアップがなされており、一段と曲の魅力が増している印象を受けた。  


 そんな本曲の振付では浜辺ゆりなが三浦菜々子を突き飛ばす部分があるのだが、浜辺の想いきりの良さと三浦の演技力が相まって驚かされるほどの臨場感、。曲だけではなくダンスでも見せ場を作る。 

 

 白キャン楽曲の中でも特に情緒的な『My fake world』で会場のテンションがさらに高まったところで流れてきたのは『Begin』。


 東京公演では披露されなかった曲の登場に会場がまた一段と沸く。 浜辺ゆりなにとっては初披露となったが、それを感じさせない堂々としたパフォーマンスを繰り出し、デビューから約半年での確かな成長の証をファンに見せつける。

(PHOTO by すーさん)  


 ライブのクライマックスに向けては『HAPPY HAPPY TOMORROW 』、『いま踏み出せ夏』、『SHOUT』が立て続けに披露され、会場のテンションは最高潮に達する。  


 この時点で残された楽曲は5曲。アンコールは東京公演と同じと予想すると実質的には残り2曲。 


 MCにて「最後の曲です。」との紹介が入りメンバーが直線に並ぶ。本編最後は『全身全霊』であった。 


 長らくワンマンライブの最後を飾るのは『自由帳』が定番であったのだが この日の披露はなし。ファンには大きな衝撃が走った。


 そして『自由帳』の代わりに披露されたのは白キャンで一番のレア曲である『Begin』というのも深く考えさせられるところ。過去の白キャンとの決別、そして新しい始まりを示唆していたのであろうか。その答えはプロデューサー青木勇斗のみが知る。


  封印された自由帳への想い、そんなファンの複雑な心情を慮るかのように、小野寺梓はまるで聖母の祈りのような、慈しみを湛えた歌声で会場を包む。

 

 新型コロナウイルスの影響により、満足のいくライブ活動が出来たとは言いにくい一年とはなったものの、2日に1回というハイペースでの配信を行うなどファンに寄り添い続けたこの日の彼女の姿は、どんなクリスマスのイルミネーションよりもキラキラと輝いていた。

(PHOTO by すーさん)  


  本編終了後のアンコールは東京公演と同じく『桜色カメラロール』、『ダンスインザライン』、『PART-TIME DREAMER』の流れ。  


 橋本美桜がダンスの回転を一段と上げ、鬼気迫るパフォーマンスを繰り出す。実は橋本については連日のレコーディングや長距離の車移動による疲労などの蓄積により、ベストではないコンディションであったことが終演後に判明する。


 しかしながらステージではファンに全くそのような様子を悟らせず、その揺らぎすらもパフォーマンスのスパイスとして消化できる彼女のテクニックの高さとプロとしての意識の高さには最大限の賞賛を送りたい。  

(PHOTO by すーさん) 


 ライブ後のMCではギリギリの状態で乗り切った橋本が告知をする場面で言葉に詰まることがあったのだが、その様子を察した西野千明が間髪入れずにフォローを入れる場面があり、同期の確かな絆を感じさせた。

(PHOTO by すーさん) 

 

 ライブの最後には白キャン初の全国ツアーの開催が発表され、東名阪に加えて、北は仙台、南は福岡まで5つの都市を回ることが発表された。


 2021年2月24日に発売のメジャー1stアルバム『共創』を携えての本ツアー。2021年もますます加速していく白キャンから目が離せそうにない。



2020年12月25日 ZeppNamba「君と生きる 大阪公演」セットリスト

0.SE

1.アイデンティティ

2.闘う門には幸来たる

3.untune

4.共に描く 

5.白祭 

6.清涼飲料水

7.セルフエスティーム 

8.Whatever happens,happens.

9.パーサヴィア

10.モノクローム

11.らしさとidol

12.ルーザーガール

13.My fake world  

14.Begin

15.HAPPY HAPPY TOMORROW 

16.いま踏み出せ夏 

17.SHOUT 

18.全身全霊

19.桜色カメラロール 

20.ダンスインザライン 

21.PART-TIME DREAMER 


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